折形礼法の考察



なぜ水引は紅白になったのか?


祝いの贈り物を包む時、紅白の紐で結ぶようになったのは、
遣隋使が持ち帰った品に紅白の麻紐が結ばれていたから。
というのが通説。

この紅白の麻紐は、隋にとっては
国内流通品と輸出品を分けるための印だったといわれています。
それを日本人は「航海の無事を祈る印に違いない!」
「大切な人への贈り物の印に違いない!」と解釈をしたのです。

ポジティブですね。
こういうポジティブ思考が日本文化を創っていると思う。

しかし
この通説から想像できるのは、紅白2本の麻紐で結ばれた姿か、
麻紐の先に無造作に赤い印が付けられたもの。
紅白に染め分けられ水引の姿までは想像できない。

贈り物を公家は絹布で包み、組紐(絹)で結んだ。
それに対し、武家は紙で包む文化を生み出したと言われています。
紙縒りは紙で包む文化と共に生まれたのでしょう。

そして、その文化に色艶を加えたのが町人。
そこで出てくるのが口紅説。
結ぶ時に紙縒りを口にくわえ紅を引く姿からは、
今現在の紅白水引を想像できる。
赤白を紅白と書くことにも納得できる。

この説が本当であれば、
もうひとつ気になっている仮説を立証する材料にもなる。

それは「 めでたい = 黒 」であった可能性。
「 めでたい = 紅白 」であることを否定するのではなく、
黒もおめでたい色だったのでは?と思うのです。

昔の口紅は紅花からエキスを抽出したものでした。
紅花のエキスは純度が高いと玉虫色になる。
浮世絵に緑の唇の女性が描かれることがあるが、
それは緑の化粧が流行っていたのではなく、紅を濃く塗り重ねた姿。
高価な紅を塗り重ねることができた女性の姿。

玉虫色は光の加減で黒に見える。
めでたい紅の最上級は黒だったのでは?
と思うのです。











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by kagamiru | 2015-03-25 23:45 | 考察
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折形の背景を調べながら、今へ伝わる文化として紹介していきたいと思います。

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