折形礼法の考察



カテゴリ:春( 6 )


無患子

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散歩道に無患子(むくろじ)がある。
子が患うことの無いよう・・と願いが込められた樹。

冬の吹雪でも、春の嵐でも落ちてこなかったのに、
芽吹きの力で全ての実が落ちました。

あぁ・・そうか・・・
樹は人の都合で実は落とさない。
落ちてこないかな・・・と
毎日のように仰ぎ見ていたことを反省。

なぜ落ちてくるのを待っていたかというと、
果皮が石鹸になるから。

清潔を保つことが健康の要。
そして、この実は種にも願いが込められています。
堅く黒い種は羽子板の羽根の突く部分。
果皮を割ると、見慣れたものがこんなところに・・・と思う。

羽子板の羽根の動きはトンボをイメージしているとのこと。
病気を運ぶ蚊などの害虫を食べてくれるトンボ。

幾重にも子供への祈りが込められた実。
この実でお守りを作ろうと思う。












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by kagamiru | 2014-05-05 22:33 |

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雛を折りました。
これは折形というより遊戯の折紙です。

男雛と女雛、衿元以外は同じ折り方。
最後に手元を胴に納めるか、前で重ねるかの違いです。
ミニマムな表現ですが、男雛女雛と認識するのは
見立ての心なのでしょう。

「桃を一枝添えたいですね。」
「桃・・・咲いているかな・・・」
「梅でもいいかも。」
「桜でもいいかも。」
「寒桜?」
「この一輪挿しを置くだけでもいいかも。」

いかに桃を手に入れるかではなく、
何で代用するかの話に花が咲く。
これも見立てですね。











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by kagamiru | 2014-02-20 09:29 |

船おろしのきな粉包

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卒業・・・
いつのまにか送り出す側の役目を担うようになりました。

おくる言葉を考えるも、
ありきたりのものしか思い浮かばない。
それならば・・と
言葉にならない思いを込めて折る。

進水式で配る祝い餅に添えるきな粉包。
新たな船出を祝う折形。

皆の進む路に、一筋の光が差すことを願っています。
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by kagamiru | 2011-03-17 19:47 |

雛節供きな粉包

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初節供の時に、近親者や知己に菱餅を贈ります。
その時に添えるきな粉包です。

菱餅はもともとは母子草を入れたお餅で、
母と子が健やかであるよう願いを込めたもの。
今のように3色になったのは、明治時代とのこと。
意外に新しい風習なのですね。

3色には春の情景が込められています。
「緑 → 白 → 桃色」と重ねた時は、
まだ雪深く雪の下に新芽が芽吹き、桃の花が咲く情景。
「白 → 緑 → 桃色」と重ねた時は、
わずかに残る雪の中から新芽が顔を出し、桃の花が咲く情景。

全国的に雪の多い冬でしたので
今年の春の情景は、前者の方でしょうか?
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by kagamiru | 2011-03-03 11:36 |

草花包

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折形が生活の中に生きていた時代
花を贈るという行為は、花材を贈るものだったとのこと。

綺麗に整えられ、いろいろとアレンジを加えたブーケではなく、
生えていた状態そのままを届ける。
頂いた側は、それを自分好みに生ける。

折形では花全体を包むのではなく、切り口だけを覆います。
これは切り口を浄化する意味があったのではないでしょうか?












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by kagamiru | 2011-02-17 16:45 |

節分

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そろそろ立春なので、枡を折ってみました。
これは折形というより、折り紙に近いもの。

遊戯の折り紙は
礼儀作法の折形から派生したと言われています。
庶民への紙の普及と、江戸時代の遊び心が重なった時、
爆発的に発展したようです。

折形は私の知る限りでも200種類以上ありますが、
折形の原本と言われる室町時代の書物・伊勢貞丈著「包結記」に
掲載されているのは22種類だけです。

そのころの価値観から察するに、
こういうタイプの折形はかなり新しいものと思われます。
もしかしたら、折形が日常から姿を消す直前の
昭和初期のものかもしれません。
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by kagamiru | 2011-01-29 20:21 |


折形の背景を調べながら、今へ伝わる文化として紹介していきたいと思います。

by kagamiru